2008年10月の日記

作成者のトップに戻る / トップページに戻る 


 
[23日:木]   『オーケストラ公演[続編]』
   21日のオーケストラ公演の後,片付けを終えて解散する際,部員たちに「A4」の白紙を渡して「きょうのオーケストラ公演の感想やお礼を書いてくること」と宿題を出した。キャプテンからの「明日,必ず出すように!」という指令も出て・・・・ 
 そして昨日,用事があって練習の終わりに顔を出せなかった。 
きょう音楽準備室に行くと,何と,私の机上に「宿題」がいっぱい提出されていた。そして,どれにも,驚くくらいに文字がたくさん書かれていて,色鉛筆やマジックなどでキレイに装飾されているものも多数含まれていた。 

そしてどの作文も,うまい!! 

 彼らが本物を見て聴いて,本当に大きな衝撃を受けたんだなあということがわかったのだった。文章がつたないものもあるけれど,精一杯に驚きや感動を綴ってくれていた。 

 『本物』の力っていうのは本当にスゴい! 
そういう感性をもった連中と一緒に活動することができるって本当に幸せなことだなあと思う。この感激を忘れずに,明日へのエネルギーにしていって欲しいと切に思う。

ページの先頭に戻る 
[22日:水]   『オーケストラがやってきた!』
 昨日[10/21],天理中学校に名古屋フィルハーモニー交響楽団がきて演奏してくれました。 
これは毎年,文化庁が主催して,オーケストラを始め,オペラや合唱,伝統芸能や演劇など八つの項目があり,全国の小・中学校から希望をとり,うまく抽選に当たれば,無料で公演してくれるというものです。正式な名称は『本物の舞台芸術体験事業』といいます。過去,前の校長先生時代に三回くらい申し込んだことがあったのですが,当たるわけがない! あきらめて最近は申し込みさえしていませんでした。 
 しかし,今年の一月だったか,明日香の中学校で「合唱」の公演があり聴きに行きました。『素晴らしい!』ダメもとでいいから申し込んでみようと思ったのが今回の元始まりでした。 

 二月に書式にしたがって申し込みをしましたが,奈良県教育委員会の担当者と何度か話をして,こうしたら当たる確率が高いかも・・・と意見を聞きながらの申し込みでした。最終的に県に書類を出す際,「今年は学校創立百周年の記念の年なので何とか考慮ください」というようなコメントを書いて提出したのでした。  そして,三月末,教育委員会から電話。「内々定しました」。。。ビックリ! 

 新年度が始まってから何度かやりとりがあり,10月21日に決定。 公演してくれるオケは「名古屋フィルハーモニー交響楽団」。 始めに要項を見たとき,「名フィルが来てくれたら嬉しいけどなあ」と思っていたけれど,まさか当選するなんて!!!  そう,息子がヴァイオリンで所属しているオケなのだ。 

 むこうの窓口の人と何度やりとりをしたことか・・・・・ 

 そして,いよいよ公演。。。。。。。。。。。 

やはり(当然というべきか)『本物』は違う! 
ガチャガチャした生徒たちを一瞬にして黙らせ,視線を集めさせた! 
生徒は「本物」を見極める力(感性?)を持っているのだと痛感させられた。スゴイ!! 

 楽器紹介で奏でられる短いフレーズが,「やっぱりプロ!」と思わせる迫力(これって,わからない人にはわからないだろうなあ)。目の前でハープが奏でられるなんてこと,絶対に初めての体験のはず。 

 本校の吹奏楽部や弦楽部との共演もあった。タイケ作曲の「旧友」。共演といってもリピート記号の部分,一回目を本校の吹奏楽で,二回目はオケ,という感じ。最後の最後だけ本当の合同になった。160名ほどで奏でられる「旧友」を見て,思わず涙が流れていたくらい感動した。 こんな体育館で,いつも遠くの舞台で演奏している人たちが,いま目の前で生徒たちと一緒に演奏している・・・・これで涙が出るのは当然かもしれない。 

 息子へのインタビューもあった。残念ながら私は生徒のことに構っていたため,そのやりとりを生では聞いていない。でもビデオで見たら。かなりウケていた(笑) よくやった!むすこ! 

 指揮者体験コーナーもよかった。オケの人たちが,生徒のムチャクチャな棒に合わせてくださって,,,,かなり面白いのもあったけれど,それがまた和やかさを増すことにもなっていて,吹奏楽部のキャプテンが振った時は,なかなかのもので会場からも良い意味での「ため息」が聞こえてきた。 

 そして「フィンランディア」。。。。はるか三十年ほど前,県立高校の教員になった二年目,初めての合同バンドの練習で元近畿大学の野口先生が振っていたのが「フィンランディア」だった。私の駆け出し時代の強烈な思い出の曲である。そんなことを思い出しながらの「フィンランディア」だった。 

 最後に「天理教青年会会歌」,そう,校歌の演奏。指揮は私自身。初めっからこれは私が振ると決めていた曲だ。プロのオケを振ることができるなんて絶対にあり得ない。また目の前に我が子供がいる。気持ちの良い時間だった! 

 アンコールは,「天国と地獄」序曲から「カンカン踊り」。何の打ち合わせもないのに,指揮者が小さくと指示したら,すぐに小さな拍手になる天中生。授業は聞かない・見ない生徒もいるのに,指揮者の姿は凝視してたんだろうなあ,きっと。でないと,あんなに早く対応できるわけがない! その後も指揮者の思っている通りに大きくなったり小さくなったりする拍手。演奏も素晴らしいけれど,生徒たちの素晴らしさも実感できた!! 

保護者の方も本当にたくさん来られていた。講演会などの場合,十人くらいがパラパラなんてこともあるのに,少なくみても百名は越えている!スゴイ! 

 この事業は学校の体育館での開催と決められている。本来なら「やまと郡山城ホール」を借りて開催したいくらいだ。でもダメ! いろいろ考えた上での講堂での開催だったが,見違えるような会場になり,音も思っていたよりも風呂場みたいにならなかった。 

天理中学校の本物のオーケストラがくるなんて,今回が最初で最後だと思う。「百周年」のおかげでできた体験,本当に嬉しかった。 

 昨日の出来事だったんだけれど,ずいぶん時間がたったように感じている。それまでに費やした準備の時間と,本番の公演が素晴らしいものだったから,そう感じるのだろう。名フィルの窓口になってくださった岡○さんが帰られるとき,思わず手が出て,握手をしていた。「大成功で良かったです!」確かに岡○さんは言ってくださった。。。。嬉しかったなあ!!  終わってみれば一時間二十五分弱のコンサートだったんだけれど,終わったらホッとしたからか全身の力が抜けてしまっていた。 

 そして夜,息子と一緒に詰所に宿泊していた七名のところへカミさんと一緒に押し掛けていって,少し飲んで,食べて,楽しいバカ話をして・・・面白い時間を過ごすことができたのだった。 

充実した一日,疲れたけれど本当に良い日だった。 

ずいぶん長編になってしまって,ここまで読んでくれた方に感謝します。 また,思いついたら書きます。でも本当に長いなあ・・・・ゴメンなさい!

ページの先頭に戻る 
[19日:日]   『金賞,おめでとう!』
 午後1時40分ごろ,T木先生からメール。 

「天高 金」 

音楽準備室にいた中で最初にメールが届き,大きな声で「金」 
となりの音楽室で練習していた生徒たちに,,,, 「天高,金賞だったでえ!! みんなにまわせ〜〜〜〜」と伝えた。 廊下に響く嬉しそうな声・・・・ホッとした。。。。。 

今,天高でキャプテンをしてるヤツが,天中出身の生徒。 天中でもキャプテンをしていたが,これまでのキャプテンの中でも「ベスト3」に入る『いいヤツ』だった。だから嬉しさも二倍にも三倍にも感じる! 

みんな,本当によくがんばったよなあ!!  ご苦労さん。明日も学校だけど,しっかりがんばれよ!!

ページの先頭に戻る 
[12日:日]   『五日目・・・・』
   きょうは「奈良県吹奏楽連盟創立五十周年記念式典」が行なわれた。 

 昭和34年に結成されたのだそうだ。始めは14団体・・・・ 私が天理中学校に在籍していたのは昭和42〜45年。 私が天理中学校に着任して何年かたったころ,古い楽器庫の掃除をしていたら,ちょうど私が在籍していた頃のコンクールのプログラムが見つかったことがあった。 

 加盟団体は28団体。奈良県コンクールは天理市民会館で一日で開催だった。天理市民会館ができたのは昭和42年か43年,私がコンクールに出た時は,土足で舞台に乗ってはいけないということでスリッパに履き替えて演奏した記憶がある。 
(ちなみに奈良県内で初めてそれらしいホールができたのは天理市民会館なのである。若い人たちはおそらくそれを知らないだろう。。。そう,奈良県文化会館よりもずっと早くからオープンしていたのですよ。。。) 

 現在の加盟団体は179団体。スッゴイ増え方だ。 

 上座に座っている人たちの中には知った顔がたくさんあった。 

 それこそ,今の理事長らと一緒に「コンサート委員会」で仕込んでくださった先生方もいて,本当に久しぶりで話をしたりした。また郡山高校におられた先生とは現役時代には話をした記憶はあまりないけれど,きょうは親しく話ができて嬉しかった。私より二回り上だと仰っていたから77歳だ。今はピアノでボサノバなんかを弾いて楽しんでると仰っていた。 

 何だか初心のころのことを思い出させてもらうためにあったような,きょうの式典だった。 

 手術の跡は順調に快復していると思われる。 毎晩,頭をカミさんに洗ってもらっているけど,だんだんに要領がよくなってくるのが愉快だ。でも,早くガ〜〜〜〜〜ッと自分で洗いたい!!

ページの先頭に戻る 
[9日:木]   『手術二日目』

 別に二回目の手術をしたわけではありません(笑) 
 学校に行くと生徒がいろんな言い方で訊ねてくるので,「実は昨日,喧嘩してしまってなあ,,,」なんて茶化して答えていたのでした。吹奏楽部員は本当のことを知ってるから,きちんと伝えてくれてるはずなんだけど・・・・ 
 ある先生からは「転んだの?」と聞かれて,一応笑いながら真実を話したけど,「オレってそんなにドジに思われてるの?」と内心おだやかではない!! 

 きょうはお医者さんがお休みなので,おでこのガーゼは昨日のまんま。きょうは暑くてかなりの汗をかいてるんだけど,傷口は大丈夫なんだろうか,とっても心配だ。 傷口の様子は・・・・昨日に比べるとはるかに良い。 

 車の運転がスムーズにできるようになった。神殿前でのバックも以前のように普通にできていたのにビックリ。傷口の引きつった感じもほとんどなかったし,順調に快復していってるなあと感じている。でも,丸二日間,汗をかいたりしてて本当に大丈夫なんだろうか? 明日の昼ごろに消毒に出かける予定だ。 

 これから風呂に入ろうとしてるんだけど,頭をどうやって洗おうかと思案中。もうすぐカミさんが帰ってくるので洗ってもらうつもりなんだけど,どうやったらガーゼを濡らさずに洗えるだろう??? これには「頭のサイズ」は関係ない!!

ページの先頭に戻る 
[8日:水]   『大大手術・・・・・』

 私の右目の上のところ,眉毛の外側に,少し大きめのイボ(ほくろ?)があった。いつごろにできたのかは記憶にないんだけれど,このごろは大きくなったような感じで結構気になっていた。だいぶん前に医療関係にいる卒業生や人に相談していたんだけれど,取った方がいいと思いますよ,という人が多かった。 私はそのままでもいいかなと思っていたんだけれど,半月ほど前に,うちのカミさんが顔にあるホクロを手術でとった。その経緯や経過を見ていて,「よし,俺も思い切って取ろう!」と決心した。 

 張田耳鼻咽喉科の○○先生は「形成外科」の名医でもある方だ。以前から耳鼻咽喉科にはチョクチョクお世話になってたんだけど,だいぶん前に相談したら「ある程度の覚悟がいるから,覚悟が決まったらいつでもやるで」と言われていた。だから先週,お願いした時も「決心がついたんやな」と笑いながら・・・・ きょうも「覚悟はいいか?」と念を押されて,手術が始まった。 進め方はカミさんからだいたい聞いていたから,見えなくても容易に想像することができた。 

・あれ?麻酔の注射は三回って言ってたけど,多いぞ〜〜〜 
・ジョリジョリいってるけど。まだ終わらないのかなあ。。。。 
・(縫うとき)そんなに引っ張ったら顔が持ち上がってしまう〜〜〜 
・あ! いま縫い針が通った!! 
・あ! 二回目(二針目)や〜〜〜 
・いま地震がきたら,おれの顔はどうなんねん!! 

 かなり緊張しているのを察してなのか,先生は余裕で・・・・ 

「どうや?痛くないか? もう慣れたか?」 
「もうじき終わるからな」 
「ほ〜ら,痛くない? 」 
「天理って,この前,五嶋みどりさん来たやろ?」(え??) 
「弟もヴァイオリニストやねんなあ」(よく知ってはるなあ!) 

 なんて会話をしながら手術は終わった。 

 ベタ〜〜ッ,ベタ〜〜〜ッと絆創膏をはってくれたのはいいけど,目を閉じたままで縫ったものだから,目を開けると引きつったような突っ張るようなヘンな感じ。顔の筋肉ってスッゴイ微妙な動きをしているんだなあと痛感させられた。車を運転するのも,目だけを動かすと縫った痕がピリピリと痛むので,身体全体を動かしたりして帰ってきた。 

 帰宅してからカミさんと手術の様子を話していると,どうやらカミさんのよりも私の「モノ」の方が大きかったみたいだ。だったら治るのにも時間がかかるかもしれない・・・・音楽会や近畿の音楽の大会があるのに,どうしよう? と言ってももう遅い。成るようになるだけだ(笑) 

 学校に戻ると面白い。先生方は気づいても見ぬ振りをする人が多かった。でも生徒は違う。「先生,どうしたん??」と真っ直ぐに正直に訊ねてくる。その差がまた面白かった。 職員会議だったのでちょうど解散の時に生徒に話をするとき,みんなの視線が額の絆創膏に釘付けになってるのがおもしろかった。実は・・・と少し茶化して言った後,本当のことを伝えた。 

 ○○医院,明日はお休みなので,あと丸一日半,このまま絆創膏を貼付けていなければならないのが辛い。風呂に入るなと言われたけど,身体だけはシャワーで洗った。絆創膏は絶対に濡らすなと言われているので首より上は洗っていない・・・・気持ち悪いけど,まあ我慢するしかない・・・・ 

 小さな手術だったかもしれないけれど,私にとっては「大大手術」。でも普段はできない,気づかないことが経験できて楽しかった。今もピリピリしているけれど,一夜明ければマシになってるのかなあ???  カミさんはマシになってたらしいけど・・・・

ページの先頭に戻る 
[5日:日]   『演奏会のハシゴ・・・・そして,おめでとう!』
昨日は好天のもと,運動会が開催された。 
とっても良いお天気だけどカンカン照りではない。雨が続いていたおかげで砂ぼこりがたたない。最高の条件のもとでの運動会だった。 

運動会が無事に終わって,名古屋にお出かけ・・・・4〜5日と下の息子が演奏会に出るので「遠征」をしたわけだ。 
開演が六時半で,運動会の後,出かけて間に合うかどうかが大きな問題だったんだけれど,ぶっ飛ばして行ったので何とか間に合った。何とか会場に腰掛けて「ふぅ〜〜〜〜 っ!」とため息をついていた。 

四日の夜は,作曲・編曲家の真島俊夫さんの作品を真島俊夫さん自身の指揮での演奏。演奏は「愛知県立芸術大学,名古屋音楽大学,名古屋芸術大学」の三校からの選抜メンバーによるバンド。 

前半は真島さんの作曲した作品。後半は真島さん編曲のポップス。ゲストにミュージシャンを六名招いてのコンボ・・・・・シャレた都会的なジャズの世界を楽しませてもらった。耳が痛いくらいにやかましい場面もあったんだけれど,カミさんも一緒に,カミさんにとっては不慣れな演奏だったはずだけど楽しそうにしていた。良かった。 

きょう(5日)の演奏は,木村吉宏さん指揮による吹奏楽のオリジナル作品。この対比の面白さも妙である。大学生の演奏だから,技術的なものは中・高生の比ではない。よく鳴るし,音程も合うし,なかなかのものだった。まあ,欲をいえばキリがない・・・・ 

昨夜は,長久手の「別荘」に宿泊。息子二人と一緒になって,食べて飲んでしゃべって・・・・楽しい時間を過ごすことができた。気がついたら午前一時を過ぎていた・・・・ 昨夜,別荘に着いて,荷物を部屋に運ぶ込もうと移動していると,「プ〜〜ン」と例の匂いが漂っていた。そう『キンモクセイ!』。どんな疲れもイヤなことも吹き飛んでしまう「あの香り」に触れて,幸せな気分になっていた。 
 

十月五日,午前零時をまわってすぐ,上の息子が何やらゴソゴソと取り出してきて, 

「父さん,誕生日おめでとう!」 

そう,きょうで53歳になりました。サプライズには驚かされた!! 

4〜5日に演奏会があるというのを聞いて,自分の誕生日を迎える最高の日程だなあと楽しみにはしていたけれど,嬉しい瞬間だった。 

夕方には娘からも電話。。。。うちの家族の「きまり」みたいなものかな。誕生日にお互いに「おめでとう!」って伝えること。。。。。。 
 

明日からは音楽会に向けての日々が本格的に始まる。しんどいなんて言って場合ではない。がんばろーーーー!

ページの先頭に戻る 
作成者のトップに戻る / トップページに戻る