2004年6月の日記帳

作成者のトップページに戻る / トップページに戻る 
 

《28日:月》
 いま期末考査の直前。問題を作ったり成績の処理をしたりして,年に何度かある「超・忙しい時期」の真っ最中である。昔に比べると「IT」の発達により成績処理などにかかる時間は極端に少なくなっているはずなのに,何故か忙しい??何でだろう・・・と悩んでも仕方がないのでそのまま通り過ぎてしまうんだけれど,何故なんだろう? 私は要領が悪い方の人間ではないはず(なかったはず?)なのになあ。それとも惰性で進んでいる毎日だから真剣さが少なくなってきたのだろうか?
 きょうは多忙を理由にして日記を休もうと思っていたんだけれど,何かが私を動かして「更新作業」をしている。そんなに頑張らなくてもいいのにと思う私もいるのだけれど・・・・うまくまとめられないまま終わってしまう。こんな日もあっていいや・・・
このページのトップに戻る 
《27日:日》
 天理教音楽研究会の作曲グループの発表演奏会があり,私のピアノの恩師の先生が作曲された混声合唱曲を皆さんと一緒に歌ってきた。私の専門は実は「声楽」,このところ人前で歌うことがなかったので久しぶりのことだった。
 「歌」っていうのは素晴らしいと思う。何の道具も必要ない。生身の身体があればそれで十分なわけだから。私が音楽大学の受験にあたって「声楽」を選んだのはお金がなかったからという理由が最も大きい。小さい頃からデカイ声が出せていたから自然といえば自然なんだけれど,すぐに声が出せるだけに勉強は難しかった。最近になってわかってきたことだけれど,歌であっても楽器であっても,自分が出している音は自分にはわからない。これが始末に悪い。特に,自分が良いと思って発声をした時に,先生からボロクソに言われるとショックは大きい。何でだろう・・・と考えた時期もあったけれどそれ以上には考えが及ばなかった。「自分にはわからんのだぞ!」と一言言ってもらえていたら・・・もしかして人生が変わっていたかもしれない・・・
 「作成者のトップページ」に「歌の演奏会」っていうページがあるけれど,また歌いたいなあという気持ちがムラムラとわいてきているような気がしている。今はそれどころではないけれど,この年度が終われば,教師になって満25年がたつわけだし,よい節目かなあとは思っている・・・・でもなあ・・・・
このページのトップに戻る 
《26日:土》
 きょうは午後から奈良県吹奏楽コンクールの順番抽選会があった。高木先生・三宅先生と三人で出かけてきた。選挙の応援で小泉首相が奈良に来ていたからかもしれないが,道路が混んでいて結局少し遅れて着いた。
 以前は私がクジをひいていたが,おかしなところばかりをひくようになって,桑山先生や高木先生がひいてくれるようになった。だからきょうの私は運転手?? 以前は,よい順番をひいたら神様のおかげ,おかしなところをひいたらヨネダのせい・・・と言われていた。今回は予備抽選を三宅先生が,本抽選は高木先生が担当。神様のおかげで二日目の終わりの方の出番となった。今回は「中学校A組」の参加校が35校となり,六年ぶりの「二日開催」になったのである。32番目だから後の方だし,二日目,つまり8月6日の午後三時の出演予定となった。でも「パレード」を11日間続けた直後の本番だから厳しいのは変わらない。でも,与えられた時間の中でもっとも遅いところだから神様に感謝!である。あと一ヶ月・・・がんばろう!
このページのトップに戻る 
《24日:木》
 夜の八時頃,天理駅周辺をウロウロしてきた。何だか怪しいオジサンになったようで楽しかった。ちょっと顔を見たいなあと思ってる人がいて出かけたのだった。驚いたのは,駅周辺のあちこちでギターを弾きながら歌っている連中がたくさんいたこと。夕方の見回りで行く時は中高生が多くて,いくらでも仕事?があるんだけれど,さすがに八時を過ぎるとうちの生徒はいなかった(天高に進んだ卒業生はいたけど)。
 目当ての人は,ギターを弾きながら歌う二人の女性・・・(という言い方をするとますますアヤシイ??)私にはあまり縁のない類の音楽なんだけれど,恥ずかしがりながらも一生懸命に歌っている姿は頼もしいものだった。本人は「ストレス発散です!」と言ってたけれど,発散できるだろうなあ・・・ああして好きな音楽を大声で歌うことができたら・・・ちょうど近くにいた吹奏楽部の卒業生も連れて真っ正面から聴かせてもらった。終わる頃には遠巻きに十人くらいが聴いていて,演奏が終わるとあちこちから拍手が聞こえてきていた。立場や名前は伏せたままにしておこうと思っている。また,行こう!
このページのトップに戻る 
《23日:水》
 しばらく日記から遠ざかってしまっていた。疲れているのと,緊張する仕事を頼まれていたからだ。実はきょう,夕方から天理大学に行き,夏休みにフィリピンに行って小学校でリコーダーなどを教えるという学生さんたちにリコーダーの指導法を講義??してきたのである。その資料を作るのにこの一週間ほどかかりきりだったのである。意外と小心者なんだなあと自分自身を笑ってしまった。いつもは中学生相手に怒鳴り散らしている私だけれど,きょうの学生さんたちはさすがに目的を持って集まっただけのことはある。なかなか楽しい時間だった。次の機会がまた楽しみだ。
 昨日も八時過ぎ,きょうも八時過ぎに神殿に参拝に行った。昨夜は,神殿の東側の駐車場から東礼拝場を眺めると,真っ暗闇の中に神殿がポッカリと浮かぶように建ち,そのすぐ上に三日月?がちょこんと乗っかっていた。素晴らしい眺めに思わず立ち止まって月と礼拝場を一分ほど眺めていた。今晩行くと,神殿の屋根よりもかなり高いところに月が浮かんでいて,「一日でこんなにも違うんだーー!」と感心してしまって,また1〜2分ほどじっと眺めていた。
 月と地球が何億年のつき合いなのかは知らないが,我々の7〜80年の命の短さなんて何とあっけないものか・・・でもその命がつながっているからこそ我々の命があるんだなあなんて考えてしまっていた。いつも目の前のことに捕らわれてしまっているから,たまにこうした悠々とした時間を持つことができるとリフレッシュした気分になるものだ。一日の終わりに自然に空に目を向けることができる生活を送ることができている私って,けっこうぜいたくな暮らしをしているのかもしれない。
このページのトップに戻る 
《19日:土》
 きょうは前から楽しみにしていたコンサートがあって三重県文化会館まで出かけてきた。車で行ったら一時間半足らずなので,京都コンサートホールよりも近いことになる。距離はあるけれど一実も一緒だったし,順調に往復ができたのでほとんど疲れは感じていない。
 東京佼成ウインドオーケストラのである。ひょんなことから「東京佼成」のHPに行き,演奏会情報を見るとちょうど来ることになっていたのがわかったのだった。「電子チケットピア」の会員になり,オンラインでチケットを手に入れた。指定席だったがあまり良い席ではなかったので,自由席の比較的良い席で聞くことにした。
 やはり生演奏に優るモノはない。楽器からでた振動が直接耳に入ってくる心地よさ。プロの演奏はストレスが極端に少ない。当たり前のことだけどそれがとっても新鮮。プログラムの中でも,前半・後半ともに最後に演奏した曲が圧巻だった。「ボレロ」,ラヴェル作曲の有名な作品を吹奏楽アレンジで。各楽器の素晴らしい音に感激。最後のクライマックスを迎えるところは大声で一緒に歌いたい気分だった。プロ最後の曲は「武蔵」。アメリカの作曲家メリロの作品だ。初めて聞いたけれど「和」の響き,打楽器の効果がとても良かった。課題曲も1〜4までの四曲を文字通り「サラリ」と演奏。先に述べた曲とは出来具合がまったく違っていた。文字通り「サラリ」であった・・・
 気分のよい週末になって良かった・・・・でも明日は・・・・どうしようかなあ???
このページのトップに戻る 
《17日:木》
 きょうは天理市の中学校体育大会で授業はなし。運動部のほとんどが市内の各中学校で行われる試合に出かけていった。私は吹奏楽部の担当なので,係の仕事があったり外に出かけたり何やかやと忙しい一日になった。
 天理中学校の生徒のほとんどは部活動に入っている。教室とは違った姿を見せる生徒もいたりして案外楽しい。この市中体の日,ここ数年,私は天理中学校で行われる柔道と水泳の試合の写真を撮りに行っている。教室や授業では見ることのできない生徒の良い表情やアッと驚くような姿をきょうも見ることができて楽しかった。具体的に書くのは止めておく・・・
 吹奏楽部の連中もたぶん同じなんだろうなあ。音楽室で見る彼らの姿と,教室での姿は違って当たり前・・・それをネタにしてからかうのも楽しい。からかわれる方はたまったものではないだろうが・・・
このページのトップに戻る 
《16日:水》
 4〜5日前までは涼しい日々が続いていたが,昨日・きょうと暑さがクレシェンドしてきている。きょうの五時間目は気がつくと31度。二酸化炭素を大量に吐き出す生き物たちがたくさんいるから(当然私自身も含まれてる!)余計にジメジメして暑い。これからこういう季節になるのかと思うと・・・・一年生の授業だったから私のような枯れかけている生き物ではなく,生命力に富んだ連中だからなおさらのこと。でも一緒にワーワー言いながらできる自分がちょっと嬉しい。(何と複雑な言い方・・・)
 昨日書いた「夕陽」のことだけど,下を向いて生活していたら味わえなかっただろうなあ。私は居直るのが得意だから,ヤケになって「えーい,もういいや!」という感じで気分転換してしまう。同じ一時間を暮らすなら,下を向いてウジウジしているより,パーッと明るく生きた方が楽しいもんなあ。だいぶん前の私は「マイナス指向」のかたまりだった。「ああなったらどうしよう?」「あかんかったらどうしよう?」でも人間を長くやってきたおかげか,マイナスをプラスに代えていく「技」を身につけてしまった。何を考えてるんや,こいつは・・・と思われることが多いということになるだろうか・・・・楽しいねえ。
 きょうは少し体調がよくなったためか,壊れかけてきているようだ。もう寝よう・・・・
このページのトップに戻る 
《15日:火》
 夕方,神殿参拝に行った時,珍しく,第二食堂北側の本部駐車場に車を止めた。神殿に向かって西礼拝場の方を向くと・・・ちょうど夕陽が沈みかけていた時で,とってもきれいな空だった。帰る時には陽も沈んでしまって普通の空だったけれど,あの美しさには思わず声をあげてしまっていた。自然が造る景色というのはハッと思わせることがあるんだなあと実感。昨日の夕方から頭がガンガン痛くて,きょうもしんどい一日だったんだけれど,あの「美しさ」ですべてが洗い流されたような感じだ。他の人もあの空を見て同じことを考えていたかもしれないけれど,本当に良かった。
 これから夕方,参拝に行く楽しみが一つ増えた気がする。
このページのトップに戻る 
《13日:日》
 「やまびこコンサート」が行われた。会場の「なら100年会館」は広かった。これまでの天理市民会館ならコンパクトで会場のことも熟知していたので大して歩き回ることもなかったけれど,きょうは,とにかく歩いた。会場が広いのと,使い慣れていない会場だからあちこち歩き回った一日だった。おかげで体重がいつもよりも落ちており,体脂肪率も低くなっていて驚いている・・・(余計な話だ??)
 会場が広く(高く),舞台も広かった。反響版が上にも横にも後ろにもなかったので,音が前に出ず,ぜんぶ天井に吸い取られていく感じだった。もちろん生徒たちの音が十分に鳴っていないのが一番大きな原因なんだけど・・・でも踊りはなかなか良かったと思っている。いつもの年に比べると「はじけて」いる生徒が多かったし,一緒になって手拍子をしてくれたり,笑ってくれたりして共に楽しく時間を過ごすことができた。また,とても良い表情をして踊っている一年生の姿も目立った。これからの一年生たちの活躍を大いに期待している。頑張ってくれよな!
 片づけも,要領のわからない中学生がいても邪魔になると考えて,終演後すぐに帰った。おかげで予定していた時間よりも一時間早い電車に乗ることができ,生徒たちにとっても休養がたくさんとれて良かったことと思っている。疲れて足腰がぐったりしている。ホームページの更新も明日にしようかと考えたが,いろいろ考えた末・・・やってしまった。おやすみーーー
このページのトップに戻る 
《12日:土》
 台風(低気圧)一過で良いお天気・・・と思っていたら一日中ぐずついたお天気で終わってしまった。明日は大丈夫だろうか。明日は「やまびこコンサート」。天理市民会館が改装工事中のために初めて「なら100年会館」で行われることになっている。生徒たちに忘れ物がないか,とても心配だ。天理ならばすぐに取りに帰ることも可能だけれど,奈良ではなあ・・・
 一年生が踊りでデビューするコンサートでもある。この一週間ほど,どうなることかと気にしていたけれど,なかなか面白いヤツもいて明日が楽しみだ。恥ずかしいと思いながらの舞台になるだろうけれど,拍手をもらった喜びって本当に嬉しい。特に一年生は自分たちが主役なのだからなおさらのはず。何度も言い続けたことだけれど,しっかりはじけて思い切った動きをしてもらいたい。がんばれ!一年生たち!
このページのトップに戻る 
《11日:金》
 台風4号がやってきた。低気圧にかわったらしいけれど,さて,今近くを通っているはずなんだけれどなあ・・・
 台風といえば6〜7年前だったか,奈良県に大きな被害をもたらした「6号(9号?」のことが頭に焼き付いて離れない。その日は運動会前日。警報が出て生徒がいない学校で会議があり,その後音楽室で仕事をしていると,強い風で音楽室が揺れていた。あまりに恐いので職員室に戻ると・・・なんと,グランドのラグビーポールが風で倒れてしまったのである。その後,三時過ぎになって我が家からの電話。なんと!!家の物置の屋根が飛んでしまったとのこと。学校の周辺も木が折れたり倒れたりしてすぐには車で出られず,何とか家にたどり着くと,物置の屋根が・・・・周辺の畑や田んぼに散乱していた。夕方から暗くなる間際まで,バールを手にして屋根や釘を回収。終わって家に入ると足を切っていたらしく血まみれになっていた。
 金輪際,台風は来て欲しくない・・・・そう痛感させられた。今回は幸いにしてこのあたりでの被害はなかったと思う。学校が休校になるのは悪い気持ちはしないけれど,あんなことは二度とゴメンである。きょうの一年生の授業でそのことを言うと,彼らが小学校に入るか入らぬ時のことだったようだ。
このページのトップに戻る 
《9日:水》
 またまた声が出なくなってしまった。ここのところ合奏をすると,声でいうとこんなに力が入った状態で音を出してるんだぞ,と無理な発声をしてしまっている。それが重なって「つぶれて」しまったわけだ。ついこの前にも同じ症状が出たのだが,原因は同じ。無理をしたら身体を壊してしまうということを思い知らされてしまっている。きょうも,一日学校を休めばかなりの改善が見込めたんだけれど,「やまびこコンサート」直前でそういうわけにもいかない。そんなことを言ってると,これが慢性化してしまって取り返しのつかないことになってしまうんだけれどなあ・・・辛いところだ。でも身体をこれ以上壊すつもりはない。十年ほど前の校舎移転の時に一度大きく壊してしまっているから,その前でストップする,絶対に!
 あまり焦らずに,怒らずにやりなさい・・・と神様が声をかけて下さっているのはわかっているつもりなんだけどなあ。普通の健康な時でも私の言葉には「トゲ」があるんだけれど,きょうは体調が絶不良なので言葉に「爆弾」が仕掛けられているような感じがしていた。爆発=声がつぶれる,だから爆発はしなかったけどね。休めない時に不調になるのは毎度のこと・・・・平生のバチが当たっているのかもしれない(笑い)。
このページのトップに戻る 
《8日:火》
 朝,テレビを見ていると「太陽と地球の間に金星が入り,午後二時頃から夕方まで,お日様が見えれば金星が黒い点になって見えます。前回は百三十年前,明治七年のことでした。」と言っていた。いつもすぐ目の前のことを見ていることが多いので,何だかホッとするというか,あくせくせんでもいいやんか・・・というように感じることができた。大自然って素晴らしい。でも残念なことに朝から雨が降っていて,お日様は一度も顔を見せないまま暮れてしまった・・・・
 また新聞の第一面に,大台ヶ原から富士山の日の出を撮影した写真が載っていた。「ダイヤモンド富士」というそうだ。もっとも遠くから富士山を撮影した写真の記録を百メートル更新したのだそうだ。年に何度かしかないチャンスを待って・・・そんなことを考えると,あくせく暮らしている自分が何だかアホらしくさえ思えてくる(でも私にはそのようなことはできない!)。
 朝から,良い気分で一日が始まった。
このページのトップに戻る 
《7日:月》
 昨日は「歌う一手一つ」。年に一度,教内の合唱団が集まってそれぞれの発表を行う場である。天中吹奏楽部も私が指導するようになってからずっと出場を続け,今年で21回目になった。今年は二年生の男子が十名ほどいるので,混声合唱らしい合唱ができたと思っている。(昨年は現二年生は一年生だったため,まだテノールの声が出なくて人数はいたけれど混声らしくはならなかった。)曲も一曲は簡単なものにしたが,一曲は「モルダウ」という変化に富んだ少し難しい曲にした。大丈夫かなあ?と思いながら練習をしていくと,次第にそれらしくなって思っていた以上によく歌えたのではないかと思っている。
 歌うことはたとえ合唱でも吹奏楽でも同じなんだけれど,「声を出すこと」=「歌うこと」,と思ってるみたいで・・・・もっと心の部分が働いて(動いて?)欲しいと思っているんだけれど,なかなかそこまで踏み込んでいくことができない。すぐに怒鳴り散らしてしまう私が悪いのだけれど,何故もっと「歌おう!」と思えないのだろうか? 焦りは禁物なんだけれど,このまんまで放っておくわけにもいかない・・・
このページのトップに戻る 
《5日:土》
 卒業生Y君(第六回定演の時のキャプテン)の結婚式に出かけてきた。
 十時半から教祖殿においてご存命の教祖の前での結婚式。はるか昔の自分の時のことを思い出してしまっていた。お道を信仰する者にとって最も神聖な場所(適当な言葉がみつからない)での式はつつがなく行われ,新しい門出をこれ以上はないだろうと思うくらいの素晴らしいお天気が祝福してくれていた。
 午後からは食事会。お祝いの言葉を言うように促されて・・・・・彼には,現役時代忘れられない思い出がある。二学期が始まり,「お前たちに楽器を吹く資格はない!!」と怒った私は練習をさせないようにした。来る日もくる日も・・・何をやっていたのか覚えていない。ある時,私が出張から帰ってくると,楽器を練習する音が聞こえてくる! 私が戻ってきたのを見て,当時キャプテンだったY君がすっ飛んで来た。「先生,僕が練習するように指示をしました。僕の責任です。怒るのなら僕だけを怒って下さい。」Y君はそのようなことを言った。練習をしようという指示をしたのもずいぶんと勇気が必要だっただろう。戻ってきた私を見つけた時の彼の心持ちはどんなだっただろうか・・・・それを思うと怒るわけにはいかなかった。
 「それでいい,よくやってくれた!」どう言ったかは覚えていないけれど,怒ることはなかったと思っている。私は覚えていない。コンクールの結果が不本意だったのを気にして,練習しないわけにはいかない,と部全体のことを考えて下した彼の判断は正しかった。(実は私も部活動再開の機会を・・・)一生忘れることのできない一こまである。
 高校でも吹奏楽部で頑張り,今は一般バンドで演奏活動を続けてくれている。そして,奥さんともそこで出会った。私にとっても大変嬉しいことだ。教師は「銭もうけ」はできないけれど,思いを受け継いでくれる卒業生が何人もできる。とっても幸せなことだ。これからも奥さんと共にずっと演奏を続けていって欲しいものだ。できることなら,10月3日の定期演奏会,「OBバンド」で夫婦一緒に舞台に上がって欲しいものだ。もちろん私も座ります!
 結婚おめでとう! これからの幸せを遠くから(迷惑だろうけれど)願っています。きょうはありがとう!
 本当におめでとう!
このページのトップに戻る 
《4日:金》
 京都コンサートホールで行われた,京都市交響楽団の定期演奏会に出かけてきた。
 石井眞木の「響層」打楽器群が活躍するとても面白い曲だった。現代的な響きの中で打楽器が活躍する。「メトセラ」や「紅炎の鳥」に似たもっと大規模な作品。本当に楽しかった。バルトークのピアノ協奏曲,コダーイの「ハーリ・ヤーノシュ」,比較的最近の作曲家の作品で,音楽の教科書では紹介されない新しい響きの曲だった。
 生演奏は何物にも優る教材だ。ああいうラッパの音,サックスの音,トロンボーンやホルンの音・・・聴かせてやりたいものだ。高校生の演奏なんて・・・と思ってしまうなあ。コンサートに行くのは少し勇気がいる。帰りがかなり遅くなってしまうからだ。私は寝付くのが早い。今12時になろうとしているけれど,普通ならばとっくに夢の中だ。身体がそういうリズムになっているのである。でもたまには良い音楽を聴いて,魂(たましい)の洗濯をする必要がありそうだ。
このページのトップに戻る 
《3日:木》
 今週は何だかとっても忙しい。月曜日から土曜日までフルにある週である上に,出張が続いて夜遅くなったりしているから余計に忙しく感じるのかもしれない。明日の夜は京都まで演奏会,明後日は卒業生の結婚式とまだ多忙な週は続いている。でも文句を言いながらも動くことができる身体を神様から借りられているのが有り難い。十年ほど前はどうにもならないくらいに身体にダメージがきてしまったこともあったからなあ。
 きょうは中間考査の成績発表の日だった。吹奏楽部では成績発表の日に「個人懇談」をしている。懇談といっても一緒に成績を見て「今度は頑張れよ!」という励ましを言うだけなんだけれど,生徒にはかなりのプレッシャーだろうなあと思う。でも十数年前はもっと強烈だった。テスト前の部活動休止期間中になると生徒の家に電話をかけるのである。何の前ぶれもなくかけるので電話の向こうで驚く様子がとっても楽しかった。英語の教科書を読ませて訳させたり,社会の教科書を読ませたり・・・・今から思うとずいぶん無茶なことをやったもんだ。
 でも,何とか勉強をして欲しい,少しでも○を多く取ってもらいたいと考えて一生懸命だったなあ・・・
 期末考査まであと四週間ほどだ。この反省を生かして,期末では頑張るんだぞ!
このページのトップに戻る 
《1日:火》
 きょうから六月の始まりだ。昨日と一昨日は朝からうだるような暑さだったけれど,今朝はさわやかな空気に包まれて快適だった。毎朝,神殿までの行き帰りの道中がとってもさわやかだった。ところが・・・今朝は年に一度の「朝食抜きの日」,空気はさわやかだったが,身体の具合は最悪の状態だった。でもまあ,お肉ちゃんをしっかりと体内にキープしているので1〜2日絶食しても倒れることはないんだけれど,精神的にやられてしまっていた。ただ,そのおかげで授業のあった生徒たちは助かったはずだ。何せ怒れない,力が入らないからいつもの怒鳴り声は無理。イヤミも力が入らない,そんな状態だった。
 朝ご飯ってとっても重要だなあと痛感させられた一日だった。みなさんも「食事を抜いてのダイエット」はダメですぞ!
このページのトップに戻る 

作成者のトップページに戻る / トップページに戻る